AOKI JUN
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JAPAN

HOUSE

道路からの視線を遮りながら視界の拡がる方向に最大限に開き、朝の光を中に導くように、この住宅規模としては大きな三角形窓を適切な方向に向け、斜線制限が許す最大ヴォリューム形状を持ちながらも、むしろ自律的に形が決定されたようにつくられている住宅である。外壁と屋根はいずれも躯体防水の鉄筋コンクートで、その外側にスタイロフォームと縁甲板を貼った「殻」を形成している。内部は、殻の外部への開かれ方を最大限に利用するような位置に床が設けられ、天井高さ1.6mの階さえ生まれている。内壁はコンクリート打設面に塗装下地用シーラーを施し、面の微妙な不陸を均した上で透明塗料を塗ったもので、その意図せぬ不陸による白い班が表現になっている。

写真撮影: Shinkenchikusha