AOKI JUN
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K

JAPAN

HOUSE

周辺の視線からプライヴァシーを最大限守りながら、海や樹海との一体感を最大限に与えるようにつくられた別荘である。3方向が崖になった、また海に向かって次第に下がって行く半島状の敷地の背骨に沿って壁状の構造体を配置し、その壁によって一方向からの視線を遮りつつ、プライヴァシーの守られている逆方向には2層の内部空間を設け、更にそこからキャンチレバーで樹海の中にテラスを張り出させている。アクセス時には上階のみの1層に見えるが、中に入ってから海への大眺望を持つ下階に至ることができる。全ての空間に竿縁天井が使用されることで、チークやウォールナットで仕上げられた洋風の部屋と杉板を編んだ壁の和室など内部空間の多様性に一貫性が与えられている。

写真撮影: Nakagawa Nobuaki