Paolo Pomodoro、Tim Powerと組んで提出したコンペ案である。Citta Altaへの景観を配慮して、その高さをCitta Altaに建つ記念すべき中世の塔より低く抑え、最高高さを88mとする一方、視界を大きく遮ってしまいかねなこの大きなヴォリュームを2棟に分け、視界を開いた。また。この再開発地域が、19世紀に開発されたCitta Bassaの外れの、田園的な風景に属する地域にあたることを受けて、その田園的な気分を残すように、地上はランドスケープに譲り渡し、その上にメインロビーを浮かせる構成とした。メインロビーは、地上への採光を考慮したポーラス状の空間とし、将来的にはこの再開発地域に歩行者公共空間として広がっていく性格を持たせた。
協力:Tim Power Architecs・Paolo Pomodoro(共同設計)
写真撮影: Jun Aoki & Associates