敷地中央に、高さ70cmの鉄筋コンクリート造の腰壁を周囲に巡らせたスラブを鉄骨アングル材合成柱で積層支持した住宅案である。3,4階ではこの鉄骨柱の内側が居室、1階では外側が居室になっている。階段室および将来はエレベータ・シャフトとして利用される倉庫は全体の水平力を負担するため鉄板で壁がつくられている。2階は吹抜けで、中央のひとつの構造形式が上階と下階で正反対の方法で利用されている。2階から上は外壁全面にアルミ製折戸が使用され、全体を開放することが可能になっている。中央の吹抜空間は、外気を遮断できる半戸外の中庭として利用される。1階の基壇としての外壁は、白色のコンクリート壁で、基壇の上2階は緑化された屋上庭園になっている。
-住宅(計画案)
写真撮影: Nobuaki Nakagawa